お寺/神社考


Apr 19, 2018
写真
↑恐山の仏像。

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旅行で各地を回る時に、お寺や神社を参拝することも多いのですが、イマイチ作法とかがよくわかっていなかったので、歴史や作法を体系的にまとめてみました。

・お寺と神社の違い
お寺は仏教、神社は神道という異なる宗教で、お寺は仏像やお墓があり、神社は鳥居がある。


■お寺

・起源
仏教はインドのお釈迦様によって説かれたのが始まり。飛鳥時代に百済経由で伝わった。日本での歴史は1500年くらい。お寺には僧侶、尼、住職がいて御本尊に仏様を安置している。

御本尊には大日如来、薬師如来、釈迦如来、聖観世音菩薩、文殊菩薩、地蔵菩薩、不動明王 といった仏様が奉られていて、いつでも拝む事が出来る。

・代表的なお寺
清水寺、東大寺、法隆寺、薬師寺、中尊寺、永平寺、善光寺、浅草寺

・建物
山門、本堂、僧堂、参道、手水舎などがある。鳥居がなく鐘が設置されている事が一般的。

・参拝の方法
①軽く一礼して山門をくぐる。
山門は、悟りの領域である仏殿への入り口。左右の柱に仁王像が安置されている場合が多い。

②寺の参道は神社と違ってどこを通っても構わない。

③手水舎では左手、右手、口の順に清める。
※詳しい方法はコチラ

④常香炉があれば煙で体を清める。
仏様にお香を供え、その煙を浴びることで心身を清める。体の悪い所に煙をつけると治るとも言われている。

⑤賽銭を手の平に乗せて、賽銭箱にそっと入れる。鈴があれば3回鳴らす。

⑥両手を静かに合わせて祈願する。

⑦一礼する。


■神社

・起源
神道における八百万(やおよろず)の神とは、時に恵みを与えてくれ、時に日照りや噴火、津波などの天災をもたらす自然への畏敬の念から生まれた。他にもいろんなモノに神は宿っていると考えられている。

農耕社会になると自分たちの土地を守ってくれる神を社を作って奉るようになった。これが神社の始まり。御神体は決った日にのみ御開帳として拝む事ができる。

・代表的な神様
天照大神
※説明はコチラ

・代表的な神社
伊勢神宮、嚴島神社、出雲大社、戸隠神社、伏見稲荷大社

・建物
鳥居があり、本殿、拝殿、参道、手水舎がある。入口付近に狛犬が設置されている事が多い。

・参拝の方法
①軽く一礼して鳥居をくぐる
神社の入り口にある鳥居は神域と人の住む俗世界との境界を表している。つまり鳥居より先は神域ということ。

②参道の中央は避けて歩く
参道の中央は神様の通り道なので左右の端を歩く。

③手水舎では左手、右手、口の順に清める。
※詳しい方法はコチラ

④賽銭を手の平に乗せて、賽銭箱にそっと入れる。鈴があれば鳴らす。

⑤二礼二拍手一礼
拝殿・本殿を向いて深く2回お辞儀する。胸の高さで2回拍手をする。神様への感謝と祈願を心の中で唱える。1回深くお辞儀をする。

⑥神社を出る際、鳥居の前で神殿の方を向き一礼する。