甲子温泉 大黒屋
西白川郡の秘境にある温泉旅館
Aug 15, 2015

↑大岩風呂櫻の湯(混浴)。
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甲子温泉 大黒屋は福島県西白河郡にある温泉施設。
甲子温泉は東北自動車道白河ICを降りて国道289号で西に約20km程行ったあたりの3つ目のトンネル出口を左折して坂道を下って行ったトコロにある。関東から一般道でアクセスする場合は、国道4号を北上して白河市あたりで左折し、同じように国道289号でアクセスする。
甲子温泉は1384には発見され、江戸時代に入ってから温泉宿が開かれた。ロケーションは西郷村の奥深く、甲子山の谷間沿いの標高900m程の高さに位置している為、車で向かう途中窓を開けて走行していたら風がひんやりと冷たかった。
まず、大黒屋館内にある男女別の恵比寿の湯に入る。まず内湯と露天風呂があり、露天風呂はあまり大きくないけれど、体が温まった後に縁に腰かけて休んでいると「サァーッ」と森のそよ風が体に当たって気持ち良い。ここでは鳥や虫の鳴き声は聞こえない。夏の強い日差しも目の前のプラムの木々が遮ってくれて柔らかな陽光に変えてくれる。なんでもこのプラムの木々は毎年五月頃には白い小さな花を咲かすそうで、その時期に行ってみたらさぞキレイなことだろう。
次に大岩風呂に向かう。30段はありそうな長い階段を下りて扉を開くと橋が架かっており、大岩風呂はこの橋で川を越えた向こう岸にある。橋を渡った先の中央の小屋が混浴の大岩風呂、右側の小屋が女性専用の櫻の湯だ。
大岩風呂は縦15m、横5m、深さ1.2mの大きな湯船で、湯船に合わせて作られたような湯小屋も天井が高く開放的で、秘湯系の内湯としてはかなりでかい方だ。天井の梁に掛けられたいくつかのランプも外からの光だけではまだ暗い浴場内をやんわりと照らして良い雰囲気出している。
お湯は無色透明で湯温は体感で38℃と少しヌルメ、無加水、無加温の源泉かけ流しだ。お湯は奥の壁から突き出た大岩から流れ落ちる45℃の湯と、足元の岩盤からじんわりと自噴する31~34℃のお湯が混ざり合っている。熱くないので長湯できるのがこのお湯の一番いいところだ。
広い湯船で優しいお湯をじっくりと味わい、湯疲れしたら湯船の淵に腰かけて体を休める。浴場が広いため息苦しさは微塵もなく、むしろこの空間でお湯を味わいながら時間が過ぎていくのが心地よい。
湯船に入ると中心に行くほど深くなり1mちょいぐらいあって、湯底は天然の岩盤の為凸凹しており気を付けて歩かないと転びそうになる。深いので湯船の縁じゃないと座れないなと思っていたら、湯船の中心に人間一人がちょうど座れるぐらいの大石があった。
これはと思ってドカッと腰を下ろして座禅スタイルで座ってみる。湯底から浮いているような状態になる為、湯が四方八方から体を包み込むようなカンジで湯の中心にいる感覚を味わえる。なんかこのお山の主になったような気さえしてきてなかなか気持ちが良い。
ちなみにこの大岩は「子宝石」といって撫でると子供を授かりやすくなるらしい。自分は男なので効果はなさそうだが(いや・・効果があっても困るのだが・・)、撫でるだけでも効果があるというこの石、子宝が欲しいと願う女性は一度そっと腰かけてみるのも宜しいんではないでしょうか。

↑男女別の恵比寿の湯へ向かう道。

↑恵比寿の湯内風呂。

↑恵比寿の湯露天風呂。プラムの樹が絵になっていました。宿の方曰く5月頃に白い小さな花を咲かせるそうです。

↑大岩風呂と櫻の湯への道①(長い階段)。

↑大岩風呂と櫻の湯への道②(橋)。

↑大岩風呂と櫻の湯への道③(橋から見下ろした風景)。

↑大岩風呂。写真真ん中下に見える白っぽいのが子宝石。

↑帳場横の休憩椅子。

↑大黒屋の施設外観。

↑大黒屋へのアクセスは連続で続くトンネル3つ目の出口を左折する。スルーしてしまわないように注意しよう。
帰り道はここを右折するわけだが、ミラーの位置が悪く右方向トンネル内の状況がイマイチよくわからず、車の走行音もトンネルで反響して近いのか遠いのかよくわからない為右折するのは結構怖い。ちなみにこの道以外に山道を抜けて戻る道もあるが狭い道が約4km続くためこちらも面倒だ。
基本情報:
施設名 |
甲子温泉 大黒屋
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住所 |
福島県西白河郡西郷村真船字寺平1
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駐車場 |
有り
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備考 |
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Figuarts mini 鬼滅の刃 煉獄杏寿郎 約90mm PVC・ABS製 塗装済み可動フィギュア |
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