油妖怪ぬめりひょんの怪


Jan 27, 2017
写真
↑肝刺し盛り。

コメント:

この日はたまには精の付くものを食べようと思って、生肉が食べられるお店にやって来た。1階のカウンターの一番右側の席に座ってハイボールと肝刺し盛りを注文する。

※接客担当の店員さんはおばあちゃんぐらいの高齢の方。

店内は淡い照明に照らされ、後ろではよくわからんテレビが流れている。

運ばれてきた肝刺し盛りは牛心、コブクロ、馬肝、ユッケの4種で、食べてみると部位によってシャクシャク、コリコリ、ニュルニュル、トロッといろんな食感が味わえて美味しい。

いずれも新鮮で珍味感があるね。焼酎の木挽きをロックで注文。

開店と同時ぐらいにお店に行ったので、5名ほどが座れるカウンターにはまだ自分一人だけ。

肝刺しの食感を楽しんでいると、しばらくして一人のお客さんがやって来て、一つ席を開けた真ん中の席に座った。

そのお客さんは常連客なのか、お店の大将と思われる方と仲良く談笑している。

自分は他に串カツを2本ほど食べて、満足したのでそろそろ帰ろうかなっと思い、無意識にふと目線を下に向けた。



???

ナニコレ?、なんか服にべったりと脂のシミができているんですけど?。

一旦、目線を戻し、再度見てみる。

見間違いではない。ガッツリと脂のシミができている。

why?・・wH~y?・・・WH~~~Y(; ゚ ロ゚)?

天井を見上げてみるが脂が垂れてるとかはない。

自分が何か垂らした?。いやいやナイナイ。お酒を2杯飲んでいるとはいえ、垂らしたら普通気づくだろ。そもそも垂らすようなモノ頼んでないし。

酔っぱらっている?。いやいやお酒2杯なんて自分にとっちゃ水と同じです。

理解不能。オーマイガッデム・アガガ・グ・キャ・キャ・キャ・・((( ;゚Д゚)))ガクガクブルブル

タオルで拭き取ろうとするが、脂なので取れません。

取り合えずお会計してお店を出ます。

タクシーに乗り込みホテルまで向かってもらう。

お店はホテルから少し離れていたんだけど、普段ならタクシー代もったいないんで歩いて帰っている。

でも今は一刻も早くホテル(=安全な場所)に帰りたい気分。

どういうこと? どういうこと? どういうこと? どういうこと? どういうこと? どういうこと? どういうこと?

同じ言葉が頭の中にリフレインする。あまりに理解できなさ過ぎて、なんか頭痛、寒気もしてきた。

ホテルの部屋に戻った後、服を脱いでしっかりとした明かりの下で確認してみる。

脂のシミは左斜上から右斜下にかけて直線的に出来ている。角度は10度くらい。

そういえば1席空けた横客を見たらツユがタップリ入ったレバーみたいなものを食べていたな。※一応、天井とか周囲の状況は確認していた。

・・・ハイ、謎は解けました。

ツユがタップリ入ったお皿を真ん中の客の右側から勢いつけて置こうとすると、遠心力でツユがこのように飛ぶわな。

あのばばあ!

店員のおばあちゃん貴方やらかしました!?、などとは言わない。その場で気づいて言わなきゃ意味がない。警戒心の足りない自分がアホだったというだけだ。

なので今さら文句は言わない。でも今回の理解不能な件で寿命が1年は確実に縮まったね(・・もしかしたら2年縮まったかもしれない)。その分は返して欲しいわ。・・お金で。

・・・

っというのは冗談だが、今回、身をもってわかった事は、人間は理解不能な事態に出くわすと、なにはともかく安全な場所に避難しようとするということ。そしてお年寄りだからといって油断していると寝首をかかれるかもしれないって事を身を持って経験できた。

あと、お店側もあんなツユたっぷりな料理はどうなんだろうね。他にも被害者いそうな気がする。