枯葉舞う時期に穴にハマった件

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今日のお昼は戸隠山のそばの実というお店で戸隠そばを食べようと車を走らせていた。

この時期の戸隠山の木々は葉っぱが全部落ちて、枯木立のような風景でなかなか趣きがありますね。

せっかくなんで車を停めて写真を一枚撮ることにします。でも1車線しかない道なので、なるべく邪魔にならないように車を左側に寄せます。

ハンドルを左に切って車の頭を左側に持っていき、次にハンドルを右に切って車全体を左側に寄せようとした時に

ガコっ！

と音がして車の左前が少し沈みました。

えっ！、どういうこと？。

車から降りて見てみると、左前のタイヤが地面にメリ込んでます。

もしや！？！Σ(￣□￣;)

感の良い方ならもう気づいたのではないでしょうか？。

ハイ、そうです。地面だと思っていた場所は実は溝になっていて、そこに大量の枯れ葉が積もっていただけなのです。

マジで？。

見た目は地面というか枯れ葉に埋まってるようなカンジなので、タイヤが今どういう状況なのかはよくわかりません。

っとそこに一台の車がスグ近くに停まって、旦那さん、奥さん、娘さんの親子が駆けつけてきました。

親子：大丈夫ですか～？。

自分：なんかタイヤがハマっちゃったみたいで・・。

自分でも状況がハッキリと掴めてませんが、とりあえず笑顔でそのように答えます。

こんな状況だからって焦ったりはしません。とりあえずボディに傷が付いていないことは確認済みだし、持ち上げ方さえ間違えなければ大丈夫（なハズ）。

最悪はJAFを呼ぶつもりだけど、1車線しかない道路で長時間 道を塞いじゃうと大渋滞になっちゃうのでソレは最後の手段。

まずは状況確認です。タイヤの周りの枯葉をかき分けながら、タイヤの現在の状況を確認します。タイヤは溝にすっぽりとハマってました。

ふむ。最悪のパターンだな。これではバックしながらハンドルを切って抜け出すのは無理かな。

一応、バックでアクセルをフカしますが完全に空回りです。

さてと、どうしますか・・。

っとそこにまた別の車が一台スグ近くに停まって、一人の男性が駆けつけてきました。

50代ぐらいの地元の方で迷いのない動きでベテランなカンジです。

なにやらベルトみたなものを後ろのタイヤにくくりつけはじめました。別の車で引っ張るつもりなのかな？。

文章に書くと、自分はこの間なにもやっていないように見えちゃいますが、実際にはまたタイヤの周囲を確認しています。

そして溝にハマったタイヤの後ろの地面を何となく触ってみたら、溝に溜まった枯葉や土で少し盛り上がってることに気がついた。

おっ？。

足で踏んでみたらしっかり固い。

おっ？おっ？

これ土や木でもう少し補強すればタイヤを上げることが出来るんじゃね？。

この時にイメージしたのは、タイヤの後ろにスロープみたいなものを作り、その上にバックでタイヤを乗せる。そうして段差が小さくなったトコロでハンドルを左に切って脱出するというもの。

手伝ってくれてる皆さんにその旨を伝えて、タイヤの後ろに枯葉や枝を置いて踏み固めます。家族連れのお父さんが大きな枝を持ってきてくれた。アザっす。

そのようにして盛り土した後、バックでアクセルを吹かすが空回り。これでもダメなのか？っと思った瞬間、男性と家族連れの皆さん全員で車のバンパーを持ち上げてくれた。

これでバックしてみてとのこと。

バックでアクセルを吹かすと

スル・・

っと車体が少し上に浮くような感覚と共にタイヤが段差に乗りました。

やた！。乗った！。

ハンドルを左に切りながらアクセルを少し踏むと車道に無事戻れました。

ハンドルを正面に戻して、お礼を言おうとしたら男性は既に近くにはおらず、自分の車に乗り込んで颯爽と去っていくトコロでした。家族連れも颯爽と去っていく途中だったけど、何とか感謝の言葉を伝えられた。

颯爽と現れて助けてくれて、颯爽と去っていくってカッコ良すぎますね。必殺仕事人みたい。

戸隠の方の優しさに助けられて更に戸隠が好きになりました。

ちなみに車は奇跡的にどこも傷ついてませんでした。

当初の予定通りにそばの実でそばを食べた後、戸隠神社に参拝して無事に済んだ事の感謝の意を伝えました。

おわり。