梅乃家

チャーシュータレを煮汁で割ったスープはインパクト大！

Feb 27, 2016

↑ラーメンと薬味（玉ねぎ）。

梅乃家は千葉県富津市竹岡にあるラーメン屋さん。竹岡ラーメンとして人気がある。

竹岡ラーメンの特徴はそのスープの作り方にある。チャーシューを煮込んだタレを麺を茹でたお湯で割ったら完成というトンでもないものである。そして麺は乾麺を使用している。

こちらの梅乃家はその竹岡ラーメンが普及するきっかけとなったお店で、60年以上この作り方を頑なに守ってきた老舗のお店でもある。

梅乃家は去年の10月頃に千葉県を旅行した際に一度、訪問したのだが火災の影響でお店は閉店していた。※なんでも隣家の火事に巻き込まれたらしい。

今回、神奈川県の横須賀市を旅行するに当たり、そういえば神奈川から千葉までフェリーで簡単に行けることを思い出して、ちょっと寄ってみることにした。

やっとこさお店に到着すると、20人ぐらいの人が並んでおり、これは結構時間がかかりそうだと早くも暗い気持ちになる。案の定、席に着席するまでに1時間以上待つハメになった。※梅乃家に来る道中も乗り物の連結で結構待たされたので体感ではもっと長く感じた。

注文は店に入る前に聞かれる。見てるとチャーシュー麺と薬味を頼む人が多い。チャーシュー麺はチャーシューが8枚乗っているのだが、普通のラーメンでも5枚も乗っている。自分はチャーシューは特段好きという訳ではないので、普通のラーメンと薬味の玉ねぎを頼んだ。

ラーメンは着席してから7分前後で運ばれてきた。内容は黒いスープに大ぶりのチャーシュー、メンマ、追加で注文した大量の玉ねぎのみじん切り、そして麺という構成だ。

まずはスープを一口飲んでみる。

むっ！？

確認のためもうひと口。

むむむ！

薄い醤油の味しかしない。事前情報でチャーシュータレを茹で汁で割っただけというのは知っていたが、さすがに豚（チャーシュー）のダシみたいなものが出ていると思っていた。

だがこのスープ、見事なまでに醤油の味しかしない。

マジか！

動揺する心を必死に抑えて、とりあえず麺をススってみる。こちらも事前情報通りの乾麺だ。インスタントのサッポロ一番を少しボソボソにしたようなカンジか。

スープをまた一口飲む。麺とスープを交互に食べると意外と美味しくなる・・・ということはない。

ぬぬぬっ。

麺の量を確認してみると大盛りにしていないのにかなり多い。これ食べきれるかな～。残すのが嫌いな自分はかなり不安な気持ちになった。

よし気を取り直して次はチャーシューだ。一口食べると

おっ！旨い。

厚切りのチャーシューはカタチがバラバラで見た目はワイルドだが、トロトロのジューシーで旨い。

この美味しいチャーシューと麺を交互に食べてみる。

おっこれは少しいいカンジになった。

そしてスープを飲む。

くぅ～。醤油の味しかしない。

結局、チャーシューと麺を交互に食べる方法で最後まで食べきることができたが、スープは残してしまった。

薬味で頼んだ玉ねぎミジン切りはあんなに大量に入っていたが、スープと麺とチャーシューのインパクトがスゴすぎて玉ねぎの存在感はほとんどなかった。でもこの玉ねぎのお陰で多分、比較的あっさりと食べれたんだと思うが・・。

チャーシューについては5枚だが一つ一つが大きいので多いぐらいだった。チャーシューが有名な梅乃家だからチャーシューメンにしようか少し迷ったが普通にしていおいてよかった。

この記事を書いている今、竹岡ラーメンを食べてから2週間ぐらい経っているが、今となっては食べてよかったと思っている。

あのスープに「ほんだし」とかでもちょっと入れさえすれば、チャーシューが美味しい醤油ラーメンになるのに頑なにあのスタイルを貫き通すその姿勢。

スープと麺とチャーシューの３者から繰り出される、ドムのジェットストリートアタックを彷彿とさせるその破壊力。味のウンヌンはおいといて、記憶に強く刻まれるラーメンであることは間違いない。

ラーメン道を追及する勇者達よ。一度、この竹岡ラーメンの洗礼を受けてみるのはどうであろうか？。